未経験者の場合どんな職種があり、どんなスキルが求められるのかなど、具体的なイメージが湧きづらいですよね。
一口にWebマーケティングの仕事と言っても、SEOやWeb広告運用など様々。
独学で理解するのは困難を極めます。
そこで本記事では現役Webマーケターである僕の知見をもとに、Webマーケティングの仕事内容について解説します。
併せて未経験からWebマーケティングの仕事に就く方法についても解説していますので、これからWebマーケターとしてのキャリアを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Webマーケティングの仕事内容を0→1で知りましょう!
【経歴】
- 現役のWebマーケター(SEO/SNS/VSEO)
- 元営業マンからWebマーケティング転職に成功
- Withマーケの卒業生
Webマーケティングとは「Web上で売れる仕組みを作る」仕事
Webマーケティングとは、Web上で売れる仕組みを作る仕事です。
インターネットを活用して、商品・サービスの売上最大化を図ります。
具体的なWebマーケティングの仕事の全体像は、下記のとおりです。
- Webサイトの設計〜制作〜運用
└Webディレクション - サイトへの集客
└Web広告運用・SEO・SNS - 購入や問合せの推進
└LPO・アクセス解析 - リピーターの獲得
└ SNS・メルマガ
※①〜④で得たデータをもとにPDCAを回し、CVRを最大化する
時代の流れとともにWebマーケティングの仕事は、専門化・細分化が進んでいます。
とりあえず未経験の方は「Webマーケティングの仕事=Web上で売れる仕組みを作る」という認識を持っておきましょう。
Webマーケティングの仕事内容を5つの職種別に解説
Webマーケティングの仕事内容を5つの職種別に解説します。
一口にWebマーケティングといっても、職種によって仕事内容は大きく異なるので注意してくださいね!
Web広告運用担当者
Web広告運用担当者とは、決められた予算と目的に合わせて広告配信を行い、商品・サービスの売上を伸ばす仕事です。
扱う広告の種類はリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告など多岐にわたります。
主な仕事内容は下記のとおりです。
- プランニング
- アカウント構築
- 広告の出稿・運用
- 分析・改善
- レポーティング
Web広告運用の仕事は、少ない費用でいかに効果を挙げられるかがポイントですよ。
SEOマーケター
SEOマーケターとは、Googleをはじめとする検索エンジンにおいて、ある特定のWebサイトを上位表示させる仕事です。
検索エンジンを通して、Webサイトへの流入増加を図ります。
主な仕事内容は下記のとおりです。
- サイト戦略設計
- キーワード選定
- コンテンツ企画/作成
- 内部/外部対策
- アルゴリズム解析
SEOにはSEOコンサルタントという、コンサルティングを行う専門職もあります。
なおSEOコンサルタントはSEOマーケターとは異なり、高いビジネススキルやコミュニケーション能力が求められる仕事です。
SEOは本当に奥が深いです。
その奥深さを追求するときの没頭感は、まるでゲーム感覚ですよ!(笑)
SNSマーケター
SNSマーケターとは、SNSの運用を通してマーケティング活動を行う仕事です。
商品・サービスの特徴に応じてTwitterやInstagram、YouTubeやTikTokなど様々なSNSアカウントを活用します。
主な仕事内容は下記のとおりです。
- SNS運用
- 企画作成
- データ分析
- ブランディング戦略設計
- インフルエンサーとの交渉
2023年現代において、すでにSNSは立派なWebマーケティングの仕事です。
普段からSNSを楽しんで利用している人にとって、まさに天職とも言えるでしょう。
SNSマーケティングはすぐに結果が出るので、PDCAを高速で回し続ける必要がありますよ。
Webアナリスト
Webアナリストとは、データ分析から課題点を洗い出し、改善策を導き出す仕事です。
Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなど、あらゆるアクセス解析ツールを活用します。
主な仕事内容は下記のとおりです。
- KPIの設定
- 戦略/戦術設計
- ソーシャルリスニング
- 運用効果測定
- レポート作成
Webアナリストの仕事は、分析業務が大半です。
そのためグラフや数値のデータを、正確に読み取る力が求められます。
Webディレクター
Webディレクターとは、Webサイトの設計から運用までを行う仕事です。
プログラマーやメディアディレクターなどのスタッフをまとめ上げ、プロジェクトを監督します。
主な仕事内容は下記のとおりです。
- サイトの運用・更新
- スケジュールの進行管理
- コンテンツの品質管理
- プロジェクトメンバーの選定
- クライアントと現場スタッフの橋渡し
Webディレクターはプレイヤーというよりも、マネジメントに近い仕事と言えるでしょう。
Webマーケティングの仕事で求められるスキル
Webマーケティングの仕事で求められるスキルは5つです。
新たにWebマーケターとしてのキャリアを検討している方は、現職(前職)とのつながりを見出すきっかけにしてくださいね!
論理的思考力
Webマーケティングの仕事では複雑に絡み合う問題を整理して、適切な施策を考える必要があります。
そのため物事を結論と根拠に分け、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する思考法が欠かせません。
新たにWebマーケターとしてのキャリアを考えている人は、日常生活の些細なことに「なぜそうなるのか?」と疑問を持ち、仮説を立てることを習慣化しておくと良いでしょう。
マルチタスク能力
Webマーケティングの仕事では、複数のプロジェクトを並行して進めていく必要があるため、基本マルチタスクです。
務め先によって多少異なりますが、基本的に1人5〜10程度のクライアントを受け持ちます。
ちなみに僕の勤める会社は、1人5社が平均値です。
クライアントの数だけ業務量は増えるので、適切な物事の優先順位決めやスケジュール管理は欠かせません。
ニーズ把握力
Webマーケティングは顧客の深層心理に向き合う仕事のため、ニーズ把握力が欠かせません。
例えば本記事では、下記のペルソナ(想定読者)を設定しています。
いつ | 仕事終わりの平日、仕事のない休日 |
どんなデバイスで | PCもしくはスマートフォン |
どんな状況で | 今の仕事に何かしらの不満を抱えており、転職を考えている状況で |
誰が | Webマーケティングに興味を持っている人が |
どんな | 未経験のため全くわからない |
何を | Webマーケティングの仕事内容を |
どのように | 超具体的(職種別・求めらえるスキル・1日の流れ)に、転職を検討するにあたっての判断材料となる情報(年収・適正・しんどいなど)についても |
どうしたいのか | 知りたい |
その結果何を得たいのか | 魅力的かつ未経験の自分でもできる仕事であれば転職をしたい |
僕が顕在・潜在ニーズを把握できていなければ、あなたがこの記事にたどり着くことはなかったでしょう。
このように届くべき人に届けるマーケティングをするには、第一歩としてニーズを把握する力が必要不可欠なのです。
コミュニケーション力
Webマーケティングの仕事は専門化・細分化が進んでいるぶん、社内の各部署や外部パートナーなど、あらゆる立場の人とコミュニケーションを取る必要があります。
上手に連携を取れなければ、仕事のミスにつながる恐れも。
特にクライアント対応の際には、認識がずれないよう綿密な打ち合わせが欠かせません。
Webマーケターといえば黙々とPC作業をしているイメージが強いかもしれませんが、実はコミュニケーションが重視される仕事でもあるのです。
学び続ける力
Webマーケティング業界はとにかく変化が激しいです。
そのため変化に対応するための、学び続ける力は必要不可欠です。
例えばアルゴリズムの変動があれば即分析、新しい手法が登場すれば即検証する必要があります。
Webマーケティング業界において「変化に対応できない=市場価値が下がる」なので、常に学び続ける姿勢が大切であるということを念頭に入れておきましょう。
Webマーケティングの仕事内容に関するよくある質問と回答
Webマーケティングの仕事内容に関するよくある質問に対して、回答します。
まだ転職するかどうかを迷っている方は、ぜひ検討材料にしてくださいね!
Webマーケティングの仕事の平均年収は?
Webマーケティング職の平均年収は445万円です。(参考:doda|平均年収ランキング)
全体の年収相場は403万円なので、決して低くはないと言えるでしょう。
ただしWebマーケティング業界は成果主義の側面が強いため、経験やスキルの有無が年収に直結します。
20代で年収1,000万円以上を稼ぐ人も珍しくありません。
さらに詳しく年代別や職種別で知りたい方は、Webマーケティングの年収をごらんください。
Webマーケティングの仕事がやめとけと言われる理由は?
Webマーケティングの仕事は成果主義の側面が強く、責任が重いプロジェクトが多いです。
そのため「Webマーケティングはやめとけ」とよく言われます。
しかし働き方の自由度が高かったり、キャリアプランの幅が広かったりとWebマーケティングの仕事に就くメリットも満載です。
実際にWebマーケティング転職した僕の意見としては、Webマーケティング職を選んだ後悔はありません。
Webマーケティングの仕事はしんどい?
Webマーケティングの仕事は人によっては「しんどい」と感じるかもしれません。
勤務中はずっと頭を動かしている状態なので、身体的な疲労よりも脳疲労が残ります。
僕は休憩中に仮眠をとったり、一息ついたら外の空気を吸いにいったりして、疲労対策をしていますよ。
WEBマーケティングの仕事の離職率は?
Webマーケティング業界の離職率に関する、統計データはありません。
そのためWebマーケティング業界に勤めている僕の経験から言うと、離職率は高いと思います。
大体ですが入社から、3〜5年以内に離職するイメージです。
しかし「年収を上げるためにキャリアアップをする」「副業がうまくいったからそのまま独立する」というような、ポジティブな離職理由が多い印象です。
Webマーケィングの仕事はどんな人に向いてる?
Webマーケティングの仕事は、成果主義を好む人や変化を楽しめる人に向いています。
一方で他責思考の人や、マルチタスクが苦手な人は向いていない恐れがあります。
あらかじめキャリアとのマッチ度合いを確かめたい人は、Webマーケティングに向いてる人・向いていない人をチェックしておきましょう。
未経験からWebマーケティングの仕事に就く方法
Webマーケティングの仕事内容を知ったうえで「転職をしよう!」と心に決めたあなたへ。未経験からWebマーケティングの仕事に就く方法は、下記の3つです。
- 本・資格・副業で独学する
- ポテンシャル採用を狙う
- Webマーケティングスクールを受講する
中でも僕のおすすめは、未経験可の求人に応募してポテンシャル採用を狙う方法です。本・資格・副業で独学する方法も良いですが、実践なくしてWebマーケティングスキルを身につけるのは遠回りすぎます。
またWebマーケティングスクールの受講費用は高額なため、挫折した場合に検討するのが良いでしょう。何よりも自らのポテンシャルを真っ先に潰して、他の方法で転職を考えるのは得策とは言えません。
ぶっちゃけ知識・スキルゼロでも、アピール方法さえ知っていれば、未経験でもWebマーケティング転職はできますよ。
Webマーケティングの仕事に就きたい方は『未経験からWebマーケターになる方法』の記事もあわせてご覧ください。
未経験でもWebマーケターになれる!
Webマーケティングの仕事は専門性が高いことから「未経験の自分でもできるのかな?」とネガティブに捉えてしまう方が多いです。
しかしご安心ください。私も未経験からWebマーケターに転職した身です。
入社当初はわからないことばかりで、成果を出せない日々が続きましたが、約1年たった今ではやりがいすら感じるようになりました。
Webマーケターは将来性が高く、キャリアプランも幅広い魅力的な仕事です。ぜひあなたも未経験から、転職をしてみてはいかがでしょうか?
未経験でもWebマーケターになれますよ。
未経験からWebマーケティング転職を目指すならぜひ「3ステップ」でWebマーケターを参考にしてくださいね!